「共通テストで時間が足りなくなってしまう」「どの大問にどれくらい時間をかければいいかわからない」
こうした悩みを持つ大学受験生はとても多いです。共通テストは問題量が多く、時間との戦いになる科目がいくつもあります。実力があっても時間配分を間違えると大幅な失点につながるため、時間管理は合否を分ける重要なスキルのひとつです。
この記事では、共通テスト各科目の試験時間・目安となる時間配分・時間切れを防ぐための具体的なテクニックを徹底解説します。本番で実力を最大限に発揮するために、ぜひ参考にしてください。
Contents
この記事でわかること
- 共通テスト各科目の試験時間と大問別の時間配分の目安
- 時間が足りなくなる受験生の共通パターン
- 時間切れを防ぐための具体的なテクニック
- 本番で使える時間管理の裏技
共通テストの試験時間一覧
まず各科目の試験時間を確認しておきましょう。本番と同じ時間で練習するためにも、正確な試験時間の把握は必須です。
| 科目 | 試験時間 |
|---|---|
| 国語 | 90分 |
| 数学Ⅰ・A | 70分 |
| 数学Ⅱ・B・C | 70分 |
| 英語(リーディング) | 80分 |
| 英語(リスニング) | 30分 |
| 理科(基礎2科目) | 60分 |
| 理科(発展1科目) | 60分 |
| 地歴・公民(1科目) | 60分 |
| 地歴・公民(2科目選択) | 130分 |
| 情報 | 60分 |
試験時間は科目によって大きく異なります。特に国語・英語リーディング・数学は時間が足りなくなりやすい科目として受験生から挙げられることが多く、念入りな時間配分の練習が必要です。
科目別|大問ごとの時間配分の目安
【国語】90分の時間配分
国語は全体で90分ですが、現代文・古文・漢文と3つのジャンルに分かれており、それぞれにかける時間のバランスが得点を左右します。
推奨時間配分
- 第1問(現代文①・論説文):25分
- 第2問(現代文②・文学的文章):25分
- 第3問(古文):20分
- 第4問(漢文):15分
- 見直し・マーク確認:5分
ポイント
現代文は文章量が多く、じっくり読んでいると時間が足りなくなります。1問あたり3〜4分を目安に解き進める意識を持ちましょう。古文・漢文は対策が進んでいれば比較的短時間で解けるため、現代文で使いすぎた時間を取り返せる科目です。
現代文が苦手な受験生は、古文・漢文を先に解いて確実に得点を確保してから現代文に戻るという作戦も有効です。
【英語リーディング】80分の時間配分
英語リーディングは共通テストの中でも最も時間切れが起きやすい科目です。6つの大問すべてをきっちり解こうとすると80分ではほぼ足りません。戦略的な時間配分が必須です。
推奨時間配分
- 第1問(語彙・短文):8分
- 第2問(短い文章・広告など):12分
- 第3問(複数の文章・掲示板など):12分
- 第4問(長文①):12分
- 第5問(長文②):15分
- 第6問(長文③・最難関):16分
- 見直し・マーク確認:5分
ポイント
第1〜3問は比較的短時間で解けますが、第4〜6問は文章量が一気に増えます。前半を素早く処理して後半に時間を確保することが高得点の鍵です。
第6問は最も文章量が多く難度も高いため、焦りやすい大問です。時間が足りなくなりそうなら、第6問の中でも「確実に解ける設問から先に取り組む」という判断も必要です。
【英語リスニング】30分の時間配分
リスニングは音声が流れるため、自分で時間をコントロールする余地が限られています。それでも「先読みの時間をいかに活用するか」が得点差を生みます。
ポイント
各問題が始まる前に選択肢を素早く読み、「何を聞き取るべきか」を予測してから音声を聴きましょう。選択肢を事前に読んでいるかどうかで、正答率は大きく変わります。
音声は繰り返されない問題もあるため、1回目で答えを絞り、2回目で確認するという聴き方を練習しておきましょう。
【数学Ⅰ・A】70分の時間配分
数学Ⅰ・Aは70分で解く必要があります。問題数が多く、計算量も多いため、スピードと正確さの両立が求められます。
推奨時間配分
- 第1問(数と式・図形など):20分
- 第2問(二次関数・統計など):20分
- 第3問(場合の数・確率):15分
- 第4問(図形の性質・整数など):10分
- 見直し・マーク確認:5分
ポイント
数学Ⅰ・Aは第1・2問が必答、第3〜5問から2問選択という形式です(年度により変わる場合があります)。選択問題は自分が最も得意な分野を選ぶことで、時間を効率よく使えます。
問題を解き始める前に「どの選択問題を選ぶか」を30秒で判断し、すぐに取り掛かる習慣をつけましょう。
【数学Ⅱ・B・C】70分の時間配分
数学Ⅱ・B・Cは数Ⅰ・Aと比べて計算量がさらに多く、70分で全問を処理するのは難しいと感じる受験生が多い科目です。
推奨時間配分
- 第1問(三角関数・指数対数):20分
- 第2問(微分・積分):20分
- 第3〜5問(選択:数列・統計・ベクトルなど):各15〜20分
- 見直し・マーク確認:5分
ポイント
数Ⅱ・B・Cも選択問題があります。自分の得意分野を事前に決めておき、本番で迷わず選択することが大切です。計算量が多い問題に時間を取られすぎないよう、「この問題は10分以内に解く」と決めて取り組む意識を持ちましょう。
【理科】60分の時間配分
理科は基礎2科目(60分・2科目同時)または発展1科目(60分)のどちらかを選択します。
基礎2科目(各30分目安)
1科目あたり30分を目安に解き進めましょう。理科基礎は問題数が少なめで、基礎知識が固まっていれば比較的スムーズに解けます。1問に2分以上かけないことを意識しながら進めましょう。
発展1科目(60分)
発展科目は計算問題や思考問題が多く、難度が高い大問に時間がかかることがあります。各大問15分を目安にして、時間をかけすぎた問題は一度飛ばして後から戻る戦略が有効です。
【地歴・公民】60分または130分の時間配分
1科目選択(60分)
1科目あたり60分あるため、比較的余裕を持って解けます。見直しに最低10分を確保することを意識しながら解き進めましょう。歴史系は資料を読み解く問題が多いため、資料の読み取りに時間をかけすぎないよう注意が必要です。
2科目選択(130分)
130分で2科目を解く場合、基本的に1科目60分・もう1科目60分・見直し10分という配分が目安です。得意科目を先に解いて自信をつけてから苦手科目に臨む受験生も多くいます。
【情報】60分の時間配分
情報は2025年度から必須化された比較的新しい科目です。プログラミング・データ分析・情報社会の問題が出題されます。
推奨時間配分
- 第1問(情報社会・情報倫理):15分
- 第2問(コンピュータ・ネットワーク):15分
- 第3問(プログラミング):15分
- 第4問(データ活用・統計):10分
- 見直し・マーク確認:5分
プログラミング問題は慣れていないと時間がかかります。コードを追う練習を日頃から積み重ねることで、本番での処理スピードが上がります。
時間切れを防ぐための5つのテクニック
テクニック① 「捨て問」を瞬時に判断する
共通テストには、難度が高く時間がかかる問題が必ず含まれています。そうした問題に時間をかけすぎることで、解けるはずの問題を落とすのは最悪の失点パターンです。
「60秒考えてわからなければ飛ばす」ルールを徹底しましょう。捨て問を潔く判断できる受験生ほど、トータルの得点は高くなります。
テクニック② 大問の最初に所要時間を予測する
各大問に取り掛かる前に、問題数と難度を5秒で確認して「この大問は何分で解くか」を頭の中で決めましょう。この「時間の事前割り当て」があるだけで、時間の使いすぎを防ぎやすくなります。
テクニック③ 時計を必ず持参して定期的に確認する
本番の試験会場には時計がない場合もあります。腕時計を持参することは必須です。試験中は10〜15分おきに時計を確認し、「今の進捗は計画通りか」を随時チェックしましょう。
スマートフォンは試験中に使用できないため、アナログもしくはデジタルの腕時計を必ず用意してください。
テクニック④ マークは問題を解きながら都度塗る
「まとめてマークする」という方法を取る受験生がいますが、これは時間切れ時のリスクが高いです。問題を解いたらその場ですぐマークする習慣をつけましょう。
また、マークのずれ(例:問3の答えを問4の欄に塗る)は致命的なミスです。定期的にマークシートの番号と問題番号が一致しているかを確認しましょう。
テクニック⑤ 本番前に「時間配分シート」を作る
自分専用の時間配分シートを作り、試験前日に確認しておきましょう。「国語:第1問25分・第2問25分…」というように、各科目の時間配分を一覧にしておくことで、本番でも迷わず動けます。
時間配分を身につける練習法
必ず「本番と同じ時間」で過去問を解く
時間配分の感覚は、本番と同じ条件で繰り返し練習することでしか身につきません。過去問を解くときは必ずタイマーをセットして、中断せずに通して解くことを徹底しましょう。
「時間が足りなかった科目・大問」を記録し、どこで時間をロスしているかを分析することが改善への第一歩です。
「タイム記録表」をつける
過去問演習のたびに、各大問にかかった時間を記録しましょう。回を重ねるごとに自分の解くスピードの傾向が見えてきます。「いつも第4問で時間をかけすぎる」「数学の選択問題で迷いすぎる」など、自分の弱点が数字で把握できると、改善の優先順位が明確になります。
まとめ:時間配分の練習が共通テストの得点を底上げする
共通テストの時間配分について重要なポイントをまとめます。
- 各科目の試験時間と大問別の目安時間を事前に把握しておく
- 英語リーディング・国語・数学は特に時間切れに注意が必要
- 60秒で解けない問題は即飛ばす「捨て問ルール」を徹底する
- 問題を解いたらすぐマークする習慣でリスクを減らす
- 過去問は必ず本番と同じ時間制限で解いてタイムを記録する
時間配分は一朝一夕では身につきません。しかし正しい方法で練習を積み重ねれば、必ず「時間内に解き切る感覚」が身についてきます。
本番で時間切れによる失点をゼロにすること、それだけで共通テストの得点は大きく変わります。