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【東大卒が解説】やさしい高校数学Ⅰ+Aの使い方・評判・勉強法を徹底解説

やさしい高校数学Ⅰ+A

やさしい高校数学Ⅰ+Aとは?基本情報をおさえよう

やさしい高校数学Ⅰ+A」は、学研プラスが発行する参考書で、数学が苦手な高校生・受験生に向けて作られた会話形式の入門書です。

先生とキャラクターが会話しながら解説が進むスタイルが最大の特徴で、「教科書すら難しい」と感じている人でも読み進めやすい構成になっています。

私がこれまで家庭教師として指導してきた生徒の中でも、「数学アレルギー」と言えるほど苦手意識が強い生徒に、この参考書からスタートさせるケースが何度もありました。

正しい使い方さえ知っていれば、数学の土台を確実に作ることができます。


やさしい高校数学Ⅰ+Aの基本データ

項目内容
出版社学研プラス
対象レベル数学が超苦手・ほぼゼロから
難易度★☆☆☆☆
ページ数約450〜500ページ
形式会話形式(キャラクター解説)
目標偏差値~45
次のステップ白チャート・黄チャート

他の入門参考書との比較表

やさしい高校数学を選ぶ前に、同レベル帯の参考書と比較してみましょう。

参考書名難易度解説スタイル問題量こんな人向け
やさしい高校数学Ⅰ+A★☆☆☆☆会話形式少なめ超初心者・数学嫌い
白チャート★★☆☆☆例題+解説多め基礎固めしたい人
入門問題精講★★☆☆☆精講+解説標準問題演習も同時にしたい人
数学ガール★☆☆☆☆ストーリー形式なし数学の世界観を楽しみたい人
チャート式基礎と演習(白)★★☆☆☆例題中心多めしっかり演習も積みたい人

やさしい高校数学は「とにかく読みやすさ重視」「まず理解を優先したい」という人に最も向いています。

一方で、問題演習量は少なめなので、別途問題集との組み合わせが必要です。


やさしい高校数学の特徴:会話形式とはどういうものか

この参考書の最大の特徴は、先生とキャラクター(生徒役)の会話で解説が進む点です。

たとえば「なぜここでこの公式を使うの?」「この式変形の意味がわからない」といった、多くの生徒が心の中で思っている疑問を、キャラクターが代わりに発してくれます。

そして先生役がそれに丁寧に答える構成になっているため、「わかったつもり」ではなく、本質的な理解につながりやすいのです。

教科書や通常の参考書が「解法の提示」に終始しているのに対し、やさしい高校数学は「なぜそう考えるのか」という思考プロセスを丁寧にトレースしてくれます。

これは、数学が苦手な生徒が詰まりやすいポイントを的確に補っています。


やさしい高校数学のメリット・デメリット

メリット

  • 読むだけで理解が進む:会話形式で解説が進むため、まるで授業を受けているような感覚で読み進められる
  • つまずきポイントを先回りしてフォロー:生徒が疑問に思いやすい箇所を先に解説してくれるため、「ここで止まる」ことが少ない
  • 数学への苦手意識が和らぐ:文章が柔らかく、圧迫感がないため、数学嫌いの生徒でも継続しやすい
  • ページをめくる抵抗感が少ない:図・イラスト・会話がバランスよく配置されており、分厚くても読みやすい

デメリット

  • 問題演習量が不足:インプット寄りの参考書なので、これ1冊では実戦力が身につかない
  • 入試問題には対応できない:あくまでも「理解のための本」であり、このレベルの問題が入試に出ることはほぼない
  • 時間がかかる:会話形式のため、情報密度が低く、読むのに時間がかかる
  • 繰り返し演習には向かない:問題が少ないため、周回学習には別の問題集が必要

東大卒・家庭教師が推奨する使い方【5ステップ】

ステップ1:まず1章を「読む」だけでOK

最初から「解こう」と構える必要はありません。まず会話を読み流して、全体の流れをつかむことを優先しましょう。「読書」のような感覚でOKです。

ステップ2:手を動かしながら再読する

1回読み終えたら、もう一度同じ章を読みます。このとき、式変形や計算を自分のノートに書き写しながら追ってください。手を動かすことで、「読んでわかった」を「自分で再現できる」に変えていきます。

ステップ3:各章末の確認問題を解く

やさしい高校数学には、章末に簡単な確認問題があります。ここで「自力で解けるか」をチェックしましょう。解けなければ、該当する会話部分に戻って読み直します。

ステップ4:別冊問題集で演習を積む

やさしい高校数学だけでは演習不足になります。1章読み終わるごとに、対応する単元の問題集(入門問題精講・白チャートの例題など)に取り組み、アウトプットの練習をしましょう。

ステップ5:白チャート・黄チャートに移行する

やさしい高校数学でⅠ+A全範囲の「理解」が完了したら、次のステップへ。基礎演習には白チャート、標準レベルを目指すなら黄チャートへと進みましょう。


こんな使い方はNG:よくある失敗パターン

私が指導してきた生徒が陥りやすい失敗を3つ紹介します。

失敗①:読んだだけで終わりにする

「読んでわかった」は勉強ではありません。必ず手を動かして式変形や計算を再現することが大切です。読んでいる最中にわかった気がしていても、後から思い出せなければ意味がありません。

失敗②:これ1冊で受験対策が終わると思う

やさしい高校数学はあくまでも「入口」です。この本を終えたあとに白チャート・黄チャートをこなして初めて、受験で戦える基礎力が身につきます。

失敗③:1周で満足してしまう

1回読んだだけでは多くの内容を忘れます。「わからなかったところだけ2周目を読む」という使い方でも構いません。完璧主義にならず、繰り返すことを前提にしましょう。


やさしい高校数学はどんな受験生に向いているか

こんな受験生に◎こんな受験生には△
中学数学からあやふやな人数学がすでに得意な人
教科書を読んでも意味がわからない人問題演習を中心に進めたい人
授業にまったくついていけていない人時間がなく短期間で仕上げたい人
「数学が嫌い」という強い苦手意識がある人偏差値55以上を短期間で目指している人
一度数学から離れていた社会人・再受験生黄・青チャートを使える実力がある人

やさしい高校数学を終えたあとのルートマップ

やさしい高校数学で土台を作ったあとは、目標に合わせてルートを選びましょう。

目標偏差値おすすめルート
~50やさしい高校数学 → 白チャート → 共通テスト過去問
50〜55やさしい高校数学 → 黄チャート → 標準問題集
55〜60やさしい高校数学(確認用)→ 青チャート → 過去問演習
60以上やさしい高校数学は不要。青チャートから始める

偏差値60以上を目指す受験生は、やさしい高校数学に時間をかけすぎないことも重要です。「苦手単元の確認用に部分的に使う」という使い方が適切です。


FAQs:よくある質問

Q1. やさしい高校数学だけで共通テストは解けますか?

共通テストを解くには、このレベルでは不十分です。共通テストの数ⅠAは「基礎問題」に見えますが、実際には計算力・応用力・時間内処理能力が求められます。

やさしい高校数学で基礎理解をした後、白チャートや黄チャート→共通テスト形式の演習問題集、というルートで対策しましょう。

Q2. 白チャートとやさしい高校数学はどちらを先にやるべきですか?

数学が極端に苦手なら「やさしい高校数学を先に」が正解です。白チャートは例題から始まるため、そもそも例題が解けない・意味がわからないという状態では使えません。

まずやさしい高校数学で「理解」を得てから、白チャートで「演習」に進むのがベストです。

Q3. 何ヶ月で終わりますか?

1日1時間のペースで取り組んだ場合、2〜3ヶ月が目安です。ただし、途中で確認問題を解いたり、わからない部分を繰り返し読んだりする時間を含めると、3〜4ヶ月かかることもあります。

受験学年であれば、夏休み前には終わらせたいところです。

Q4. 数ⅠとAは分けて勉強すべきですか?

ⅠとAを同時に進めることをおすすめします。本書はⅠ+Aが1冊にまとまっており、内容のつながりを意識して構成されています。

「数Ⅰを全部終わらせてからAへ」とするより、単元ごとに並行して進めた方が、入試での総合力が身につきます。

Q5. 中学数学の内容も含まれていますか?

やさしい高校数学Ⅰ+Aは高校範囲の内容が中心です。中学数学の復習を兼ねた説明が一部含まれますが、中学数学が完全に抜けている場合は別途「中学数学の総復習」を先に行うことをおすすめします。

Q6. 独学で使えますか?

はい、独学向きの参考書です。むしろ「学校の授業についていけない」「塾なしで勉強したい」という受験生のために作られた本といえます。

会話形式のため、先生がいなくても理解が進みやすい構成になっています。


まとめ

やさしい高校数学Ⅰ+Aは、数学が苦手な受験生にとって「最初の一歩」として最適な参考書です。会話形式で読みやすく、数学への苦手意識を和らげながら基礎概念を理解することができます。

ただし、この本はスタート地点に立つための参考書です。読んで満足するのではなく、必ず手を動かし、次の問題集・チャートへと歩みを進めることが受験合格への道です。

数学が苦手でも、正しい順序と参考書の使い方を守れば必ず伸びます。焦らず一歩一歩、進んでいきましょう。


本記事は東大卒・家庭教師経験者による監修のもと作成しています。

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