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【東大卒が解説】生物合格77講【完全版】2nd editionの使い方・評判・勉強法を徹底解説

生物合格77講

生物合格77講【完全版】2nd editionとは?

生物合格77講【完全版】2nd edition」は、東進ブックスから出版されている大学受験生物の参考書です。著者は東進ハイスクールの人気講師・田部眞哉先生で、「田部の生物」として受験生の間で長年支持されてきたシリーズの集大成版にあたります。

全77講という構成で、生物基礎から生物まで必要な知識を体系的に網羅しており、「読む参考書」として説明の丁寧さと情報量の多さが特徴です。私が指導してきた受験生の中でも、生物を武器にしたい生徒には真っ先にすすめてきた一冊です。


この参考書の基本情報

項目内容
書名生物合格77講【完全版】2nd edition
著者田部眞哉
出版社東進ブックス(ナガセ)
対象レベル基礎〜難関大レベル
ページ数約700ページ
扱う範囲生物基礎・生物(全範囲)
特徴講義形式・図解豊富・知識網羅型

他の生物参考書との比較

生物の参考書は多数ありますが、77講はどのような位置づけなのでしょうか。主要参考書と比較します。

参考書名難易度網羅性読みやすさ向いている人
生物合格77講【完全版】★★★★☆★★★★★★★★★☆難関大志望・知識を深めたい人
生物基礎問題精講★★★☆☆★★★☆☆★★★☆☆問題演習中心に進めたい人
リードLightノート生物★★☆☆☆★★★☆☆★★★★☆授業の復習・基礎固め
大森徹の最強講義117講★★★★☆★★★★★★★★☆☆網羅性重視・自学タイプ
標準問題精講(生物)★★★★★★★★☆☆★★☆☆☆旧帝大・医学部志望

77講の最大の強みは「網羅性」と「読みやすさ」の両立にあります。読んでいて理解が深まる解説力は、他の参考書と比べても群を抜いています。


77講の構成と特徴

全体は77の「講」に分かれており、1講あたり平均8〜10ページ程度です。各講の構成は以下のようになっています。

各講の構成

  • タイトルと学習目標
  • 本文解説(講義形式)
  • 図・表・イラスト
  • 重要語句のまとめ
  • 確認問題

特に評価が高いのは図解の豊富さです。細胞分裂、免疫のしくみ、遺伝子の発現など、視覚的に理解しにくい分野も図と文章がセットで解説されており、読むだけで「絵として覚えられる」構成になっています。

また「完全版」というタイトルの通り、生物基礎・生物の全範囲を1冊でカバーしているため、参考書を何冊も持ち歩く必要がない点も受験生にとって大きなメリットです。


生物合格77講のメリット・デメリット

メリット

  • 網羅性が圧倒的:生物基礎・生物の全範囲を1冊でカバーしており、抜け漏れが起きにくい
  • 解説が講義形式で読みやすい:教科書的な無味乾燥な記述ではなく、先生が話しかけるような文体で理解しやすい
  • 図・イラストが豊富:視覚的に理解しにくい分野(免疫・遺伝・代謝)も図解でしっかり補足されている
  • 難関大レベルまで対応:国公立大・医学部レベルの内容まで踏み込んでおり、受験後半まで使い続けられる
  • 用語の定義が正確:著者が生物教育の専門家であるため、用語の定義・表現が入試に即している

デメリット

  • ページ数が多く重い:約700ページという分量は、使いこなすのに根気が必要。途中で力尽きる受験生も多い
  • 問題演習量が少ない:この本は「読む・理解する」ための参考書であり、問題集ではない。別途演習本が必要
  • 情報量が多すぎてオーバーワークになることも:共通テストのみ受験する場合は、ここまで深い知識は不要な場合がある
  • 初学者にはハードルが高い:生物が初めての人がいきなり取り組むと挫折しやすい

東大卒・家庭教師が教える77講の正しい使い方

ステップ1:まず全体像をつかむ(1周目:流し読み)

初めから精読しようとするのは危険です。最初の1周は「こういうことが書いてあるんだ」という程度の流し読みで構いません。77講すべての見出しと図だけを追うだけでも、生物全体の地図ができあがります。

ステップ2:重要用語にマーカーを引きながら精読(2周目)

2周目は本文をしっかり読み込みます。このとき、赤・青2色のマーカーを使うのがおすすめです。赤は「絶対に覚える最重要語句」、青は「理解しておくべきしくみや概念」に分けてマークすると、後から復習しやすくなります。

ステップ3:図を自分で再現してみる(アウトプット)

生物は図で覚えることが得点に直結します。77講の図を見ながら、何も見ずにノートに再現できるか試しましょう。特に「免疫のしくみ」「ミトコンドリアと葉緑体のはたらき」「DNAの複製と転写・翻訳」は、白紙に描ける状態にしておくことが理想です。

ステップ4:問題集と並行して進める

77講は「知識のインプット」に特化した参考書です。読んだ内容を定着させるには、問題集との並行学習が不可欠です。1章読んだら対応する問題を解く、というサイクルで進めるとインプットとアウトプットのバランスが取れます。

おすすめの組み合わせは以下の通りです。

目標レベル77講との組み合わせ
共通テスト7割セミナー生物 / リードLight
共通テスト9割・地方国立生物重要問題集(数研出版)
難関国立・医学部標準問題精講 / 過去問演習

ステップ5:苦手な講だけ繰り返す(3周目以降)

3周目以降は全体を読む必要はありません。問題演習でよく間違える分野、模試で得点できなかった単元に絞って該当する講を読み直しましょう。この使い方をすることで、700ページのボリュームに圧倒されることなく効率よく弱点補強ができます。


学習スケジュールの目安

時期やること
高2冬〜高3春1周目(流し読み)+学校の問題集
高3春〜夏前2周目(精読・マーカー)+問題集並行
高3夏図の再現・苦手分野の反復
高3秋〜冬問題演習中心・77講は辞書的に使う
直前期マーカー部分のみ最終確認

77講に向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
生物を得意科目にしたい共通テストのみで生物が必要
難関国立・医学部志望短期間で生物を仕上げたい
読んで理解するタイプ問題を解きながら覚えるタイプ
授業で基礎を習い終えている生物をほぼゼロから始める
じっくり時間をかけられる高2・高3受験まで3ヶ月を切っている

FAQs:よくある質問

Q1. 生物合格77講は初学者でも使えますか?

完全な初学者がいきなり取り組むには、情報量が多く難しく感じる場合があります。まず学校の教科書や「リードLightノート」などの薄めの参考書で基礎の輪郭をつかんでから、77講に入ると無理なく進められます。ただし、授業を一通り受けた後であれば初学者でも十分取り組める内容です。

Q2. 全77講を全部やる必要がありますか?

志望校によって異なります。共通テストのみであれば、生物基礎に関連する講を中心に絞って取り組めば十分です。難関国立・医学部志望であれば全講をやり切ることが理想ですが、まず1周したうえで苦手分野に時間をかける方が現実的です。

Q3. 77講と大森徹の117講はどちらがいいですか?

甲乙つけがたいですが、私の経験では読みやすさと図解の質では77講がやや上と感じています。一方で117講は解説の細かさや問題との連携で優れています。両方を使う必要はなく、書店で実際に読み比べて、自分の「読みやすさ」で決めるのが最善です。どちらを選んでも、問題集との組み合わせが重要という点は変わりません。

Q4. 77講は2nd editionと旧版で内容は違いますか?

2nd editionでは新課程(2022年度以降の学習指導要領)に対応した内容に更新されています。旧版をすでに持っている場合でも、新課程で追加・変更された単元(ゲノム編集、生態系の詳細など)については最新版で確認することをおすすめします。これから購入する場合は必ず2nd editionを選んでください。

Q5. 77講だけで入試は乗り越えられますか?

知識のインプットとしては十分なレベルに達せますが、77講だけでは問題演習量が不足します。入試本番では「知識を使って考える力」が求められるため、必ず問題集・過去問演習とセットで使うことが必須です。77講+問題集の組み合わせが、生物攻略の王道ルートです。

Q6. 1日どれくらい進めるのが目安ですか?

1講あたり8〜10ページ程度なので、集中して読めば30〜45分で1講終わります。平日は1講・休日は2〜3講というペースで進めると、約3〜4ヶ月で1周できます。受験学年なら高3の夏前には2周目を終えるスケジュールが理想的です。


まとめ

生物合格77講【完全版】2nd editionは、大学受験生物の参考書の中でも「知識の深さ」と「読みやすさ」を高い次元で両立した名著です。特に難関国立大・医学部を目指す受験生にとっては、これ1冊をしっかりやり込むことが合格への大きな柱になります。

ただし、700ページという分量に圧倒されて「積ん読」になることだけは避けてください。流し読み→精読→アウトプット→苦手の反復、という流れを守ることで、着実に生物の実力は伸びていきます。

生物は正しく勉強すれば短期間でも伸びる科目です。77講を軸に、問題集との組み合わせを意識しながら取り組んでいきましょう。


本記事は東大卒・家庭教師経験者による監修のもと作成しています。

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