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【東大卒が解説】鎌田の化学基礎をはじめからていねいに|使い方・評判・勉強法を徹底解説

鎌田の化学基礎をはじめからていねいに

「鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」とは?

鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」は、東進ブックスから出版されている化学基礎の入門参考書です。著者は河合塾の人気講師・鎌田真彰先生で、授業を聞いているような語り口調の解説が最大の特徴です。

化学が初めての人、授業を聞いてもさっぱりわからない人、定期テストすら厳しい人に向けて設計されており、私がこれまで指導してきた受験生の中でも「化学の苦手意識を取り除く第一歩」として何度も活用してきた一冊です。

タイトルどおり「はじめからていねいに」教えてくれるため、化学基礎を本当にゼロから始める受験生に最適です。


本書の基本情報

項目内容
書名鎌田の化学基礎をはじめからていねいに
著者鎌田真彰
出版社東進ブックス(ナガセ)
難易度★☆☆☆☆(入門〜基礎)
対象化学基礎を初めて学ぶ受験生
目標偏差値~45(この1冊で基礎の土台を作る)
ページ数約250ページ
特徴講義形式・語りかける文体・図解が豊富

他の化学基礎参考書との難易度・位置づけ比較

本書がどのポジションにあるかを理解するために、主要な化学基礎参考書と比較しておきましょう。

参考書名難易度文体・スタイルこんな人向け
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに★☆☆☆☆講義形式・会話調完全初学者・苦手意識がある
宇宙一わかりやすい高校化学(化学基礎)★★☆☆☆イラスト多め・視覚重視絵や図で覚えたいタイプ
化学基礎問題精講★★★☆☆問題演習中心基礎が終わり実践したい
セミナー化学基礎★★☆☆☆学校教材・網羅型授業と並行して使いたい
共通テスト対策化学基礎(各社)★★★☆☆過去問・形式対応共通テスト直前期

本書は「化学の勉強を始める最初の一冊」として最適で、この後に問題演習系の参考書へつなげるのが理想的なルートです。


本書の構成と中身

本書は化学基礎の全範囲を以下のように構成しています。

主な収録内容

  • 物質の構成(原子・元素・化学結合)
  • 物質量(mol)
  • 化学反応式と量的関係
  • 酸と塩基
  • 酸化還元反応
  • 電池と電気分解(基礎)

各章は「講義パート(解説)」と「確認問題」で構成されており、講義パートを読んでインプットし、確認問題でアウトプットするという流れで進みます。

特筆すべきは解説の語り口です。「〜ですよね?」「ここが大事!」といった会話調の文体で書かれており、授業を聞いている感覚で読み進められます。化学特有の抽象的な概念も、具体的な例やたとえ話を使って解説されているため、「読んでもわからない」という状況になりにくいのが強みです。


鎌田の化学基礎をはじめからていねいにのメリット・デメリット

メリット

  • 語り口調で読みやすい:教科書や硬い参考書にありがちな「文字を追うだけで意味が入らない」状態になりにくく、スムーズに読み進められる
  • ゼロから化学的思考が身につく:公式を丸暗記させるのではなく「なぜそうなるのか」を説明してくれるため、応用力の土台ができる
  • 図解が豊富:化学結合や反応のメカニズムなど視覚化しにくい概念が、わかりやすいイラストと図で説明されている
  • 薄くて終わりが見える:分量が手頃で達成感を得やすく、化学が苦手な受験生でも最後まで読み切れる
  • 共通テスト基礎固めに直結:本書でカバーする内容が共通テスト化学基礎の基本問題に直結している

デメリット

  • 問題演習が少ない:講義型の参考書のため、問題量が少なく、これ1冊では入試に必要な演習量が不足する
  • 難関大には対応しない:あくまでも「化学基礎の入門」であり、国立大2次試験や難関私大の化学には使えない
  • 共通テスト高得点には別の対策が必要:本書だけでは共通テスト化学基礎で8割以上を安定して取るのは難しく、問題演習型の参考書が別途必要
  • 化学(発展)には対応しない:化学基礎のみを扱っており、化学(有機・無機・高分子など)の内容は含まれていない

東大卒・家庭教師が推奨する使い方【5ステップ】

実際に私が受験生に指導してきた経験をもとに、効果的な使い方を段階別に紹介します。

ステップ1:まず1章を通読する(理解モード)

最初は問題を解こうとせず、講義パートを「読むだけ」で進めましょう。内容をすべて理解しようとしなくて構いません。「こういう話なんだ」という全体像を掴むのが目的です。

ステップ2:図と太字に注目して再読する(精読モード)

1回目が終わったら、同じ章をもう一度読みます。今度は太字・図・囲み部分に集中して読みましょう。ここで「重要な概念の核心」を整理します。

ステップ3:確認問題を解く(アウトプット)

講義パートを2回読んだ後、確認問題を自力で解いてみます。この段階で解けなくても焦らないでください。「どこで詰まったか」を確認することが重要です。

ステップ4:解けなかった箇所を講義に戻って確認する(フィードバック)

間違えた問題は、「なぜ間違えたか」を明確にしてから講義パートに戻ります。「公式を忘れた」のか「概念が理解できていない」のかで、やるべきことが変わります。

ステップ5:別の問題集で演習する(定着)

本書が1周終わったら、「化学基礎問題精講」や「リードLightノート化学基礎」などの演習問題集に移行しましょう。本書はインプット用と割り切り、問題演習は別の教材で行うのが理想的です。


本書を使う際のよくある失敗パターン

指導経験の中でよく見てきた失敗が3つあります。

1つ目は「読むだけで満足してしまう」パターンです。本書は読みやすいため、読み終えると「わかった気」になりやすいです。必ず確認問題を解いて、本当に理解しているか確かめてください。

2つ目は「本書だけで共通テストに臨もうとする」パターンです。本書は入門参考書であり、共通テスト対策としては不十分です。必ず演習用の参考書や過去問演習を後続に組み込みましょう。

3つ目は「高校3年の秋以降に始める」パターンです。本書は基礎の入門書のため、受験直前期に使うには時間が足りません。遅くとも高校3年の夏前には終わらせるスケジュールを組みましょう。


本書を終えた後の学習ルート

目標本書の後にやること
共通テスト化学基礎で6割リードLightノート化学基礎 → 共通テスト過去問
共通テスト化学基礎で8割以上化学基礎問題精講 → 共通テスト実践問題集
国立大・化学(発展)まで必要鎌田の理論化学(はじめから)→ 化学重要問題集
難関私大・国立2次化学基礎問題精講 → 化学重要問題集 → 過去問

本書はあくまで「入口」です。この後の演習量をどれだけ積めるかが、化学の得点力を左右します。


FAQs:よくある質問

Q1. 化学基礎の知識がゼロでも使えますか?

はい、まったく問題ありません。本書は「原子とは何か」というレベルから説明が始まるため、中学理科の知識があれば十分スタートできます。化学が完全に初めての受験生にこそ向いている参考書です。

Q2. 本書1冊で共通テスト化学基礎は解けるようになりますか?

基本的な問題は解けるようになりますが、共通テストで安定して高得点(7割以上)を取るには演習量が不足します。本書で概念を理解した後、問題演習型の参考書や過去問で実践力をつける必要があります。

Q3. 「宇宙一わかりやすい化学基礎」と迷っています。どちらがいいですか?

どちらも優れた入門書ですが、選び方は学習スタイルによります。文章を読んで理解するのが得意なら本書、イラストや図解で視覚的に覚えたいなら「宇宙一」がおすすめです。書店で数ページ読み比べて、読みやすいと感じた方を選ぶのが最善です。

Q4. 本書を1周するのにどのくらいかかりますか?

1日30〜40分のペースで進めると、3〜4週間で1周できます。内容の定着を優先するなら、1周目で完璧を目指さず、2周・3周繰り返すことを前提にスケジュールを組みましょう。

Q5. 化学基礎と化学(発展)の両方が必要な場合、本書は役立ちますか?

本書は化学基礎のみをカバーしているため、化学(発展)の内容は含まれていません。ただし、化学基礎で学ぶ「mol・化学反応式・酸塩基・酸化還元」は化学発展の土台となる概念です。本書でこれらをしっかり理解しておくことが、発展化学の学習をスムーズにする近道になります。

Q6. 受験直前期(11〜12月)から使い始めても間に合いますか?

本書は入門書のため、直前期から始めると時間が厳しいのが正直なところです。ただし、化学基礎の配点が低く、短期間での基礎固めが目標なら使う価値はあります。その場合は講義パートの精読よりも、太字・図・まとめページだけを素早く確認するスピード重視の使い方に切り替えましょう。


まとめ

「鎌田の化学基礎をはじめからていねいに」は、化学が苦手な受験生が最初に手に取るべき参考書として、非常に完成度の高い一冊です。読みやすい語り口と丁寧な図解で、化学特有の「概念の壁」を乗り越えやすくしてくれます。

ただし、本書はあくまでスタートラインです。インプット用として割り切り、読み終えた後は必ず問題演習へ移行してください。本書で「化学がわかる感覚」を掴んだ後は、演習を重ねることで一気に得点が伸びていきます。

正しい参考書を正しい使い方で進めれば、化学は必ず得点源にできます。焦らず、本書から一歩一歩進めていきましょう。


本記事は東大卒・家庭教師経験者による監修のもと作成しています。

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