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英単語の覚え方

英単語は何周すればいい?忘れないための復習ルールと回し方

英単語は何周すればいい?忘れないための復習ルールと回し方
英単語は何周すればいい?忘れないための復習ルールと回し方

英単語は何周すればいい?
忘れないための復習ルールと回し方

「英単語帳を1周したのにもう忘れた」「何周すれば覚えられるのかわからない」——そんな悩みをもつ受験生はとても多いです。

実は、何周したかよりも「いつ・どう復習するか」の方がはるかに重要です。復習のタイミングとルールを正しく設計するだけで、同じ勉強時間でも記憶の定着率が大きく変わります。

この記事では、忘却のしくみをもとに、英単語を確実に記憶に定着させる復習ルールと1日の回し方を具体的に解説します。

まず知っておくべき「忘却曲線」のしくみ

英単語を覚えてもすぐ忘れてしまうのは、記憶力が悪いからではありません。人間の脳はそもそも使わない情報を忘れるように設計されているからです。

19世紀の心理学者エビングハウスが発見した「忘却曲線」によると、人は何も復習しないと記憶をどんどん失っていきます。

📉 忘却曲線:復習なしの場合の記憶保持率
100%
学習
直後
58%
20分後
44%
1時間後
33%
1日後
25%
1週間後
21%
1ヶ月後
※ 復習なしでは1ヶ月後に約8割を忘れるとされる

重要なのは、復習のたびに忘却のスピードが遅くなることです。何周も回すこと自体は正しい方向ですが、「適切なタイミングで」復習しないと効率が極端に下がります。

📌 記憶定着の鉄則

「忘れかけたタイミング」で復習することが、記憶を長期記憶へ移行させる最も効率的な方法です。完全に忘れてからでは遅く、完全に覚えているうちに復習するのは非効率です。

英単語は結局何周すればいい?周回の考え方

結論から言うと、「何周する」という発想自体を変える必要があります。

「5周した」という事実よりも、「5回の適切なタイミングで復習できたか」が大切です。1日に5周しても意味はほとんどなく、適切な間隔で5回確認する方が記憶は定着します。

❌ 効果が薄い勉強

同じ日に単語帳を3周する

→ 短期記憶に残るだけ。翌日にはほとんど忘れる

✓ 定着する勉強

初日・翌日・1週間後・1ヶ月後と間隔を広げて4回復習

→ 長期記憶へ移行し、試験本番まで残る

目安として、同じ単語を最低5〜7回、間隔を広げながら確認できれば多くの単語は長期記憶になります。

周回のスピードも重要

「じっくり1周」より「サクサク複数周」の方が効果的です。1単語に時間をかけすぎず、1周を短時間で終えて回転数を上げることを意識しましょう。

1周のペース単語数/時間の目安向いている場面
高速周回100〜200語 / 20〜30分3周目以降・復習メイン
標準50〜100語 / 30〜40分1〜2周目・初見の単語が多い時期
じっくり20〜50語 / 30分特に苦手な単語をまとめて覚えるとき

英単語の復習タイミング|黄金の間隔ルール

記憶の定着に最も効果的な復習タイミングは研究で明らかになっています。これを「分散学習(スペーシング効果)」と呼びます。

復習の回数推奨タイミングこのタイミングの理由
1回目 初学習その日のうち(寝る前)睡眠中に記憶が整理・定着しやすくなる
2回目 翌日学習翌日(24時間以内)最も忘却が急速な時期に復習し記憶を補強
3回目 3〜4日後初学習から3〜4日後再度忘れかけたタイミングで復習
4回目 1週間後初学習から7日後ここを超えると中長期記憶に近づく
5回目 1ヶ月後初学習から2〜4週後長期記憶への完全な移行を確認
📅 1週間の復習スケジュール例(50語を初学習した場合)
1初学習
50語
2復習①
前日分
3新規
+復習
4復習②
1日目分
5新規
+復習
6復習
まとめ
7週まとめ
復習
新規学習
翌日復習
3〜4日後復習
週まとめ復習

1日に何個覚えればいい?ペース設計の考え方

「1日何個やればいいか」は、残り日数と単語帳のボリュームから逆算して決めます。感覚で決めると途中でペースが崩れます。

20〜30
語/日(最低ライン)
他科目が忙しい時期・単語帳を始めたばかりの時期
50〜70
語/日(標準ペース)
受験本番まで半年〜1年ある時期の安定した進め方
100+
語/日(ハイペース)
試験まで3ヶ月以内・追い込み期間の集中学習
📌 ペース設計の計算式

1日の学習語数 = 単語帳の総語数 ÷ 残り日数 × 1.3(余裕を持たせる係数)

例:1500語の単語帳で残り90日なら → 1500 ÷ 90 × 1.3 ≒ 22語/日(1周目)。2周目以降は全体を回す日を設ける。

新規学習と復習の比率をどう分けるか

時期新規学習復習ポイント
単語帳1周目60〜70%30〜40%前日分の復習を忘れずに行う
2〜3周目30〜40%60〜70%苦手な単語に絞って新規追加
入試直前期ほぼなしほぼ100%全体を高速で回して定着を確認

英単語を定着させる5つの周回ルール

1周
全体像をつかむ「ざっくり読み」

意味を見ながら目を通す。覚えようとしなくてOK。「知っている」「知らない」を仕分けしながら進む。知らない単語にチェックをつける。1周のスピードを優先する。

2周
「知らない単語」に絞って確認

1周目でチェックした単語だけを重点的に見直す。意味を隠して確認し、言えたらチェックを外す。翌日に前日分を必ず見直す習慣をつけるのはこの段階から。

3周
「英語→日本語」を瞬時に言えるか確認

見た瞬間に意味が浮かぶかどうかをテスト形式で確認。1秒以内に出ない単語は「まだ怪しい」と判断して再チェック。全体の高速周回をここから始める。

4周
「日本語→英語」のスペルも確認

英作文・記述が必要な場合はこの段階でスペルも確認する。読めるだけでよい場合は英語→日本語の精度を上げることに集中。苦手単語リストを作成してまとめて対処。

5周〜
高速周回で「完全定着」を確認

全体を10〜15分で1周できるスピードで確認。「すべて瞬時に出る」状態を目指す。1ヶ月後・3ヶ月後にも確認の周回を入れて長期記憶を維持する。

覚えても忘れる人が陥りがちなNG習慣

⚠ これをやると定着しない
  • 単語帳を読むだけで「テスト」していない(見てわかる≠覚えた)
  • 新しい単語を進めることばかりに集中して復習をしない
  • 1単語に1分以上かけてじっくり覚えようとする
  • 単語を単独で暗記し、例文・文脈で確認しない
  • 1日まとめて5時間やって翌日ゼロという不規則な勉強をする
✅ 定着する人がやっていること
  • 意味を隠して「言えるかどうか」を毎回確認する
  • 毎日少なくとも前日分の復習を必ず先にやる
  • 1単語2〜3秒で次に進む「高速周回」を習慣にしている
  • 例文ごと音読して文脈でイメージと結びつける
  • 毎日同じ時間帯に単語学習を組み込んでいる(習慣化)

単語が定着するおすすめの勉強ルーティン

時間帯やること時間
朝(登校前)前日の新規学習分を高速確認(テスト)10分
昼休み・移動中チェックのついた苦手単語のみ確認5〜10分
夜(就寝前)今日の新規学習(50語前後)+音読20〜25分
💡 寝る前の学習が効果的な理由

睡眠中に脳は日中の記憶を整理・定着させます。そのため、就寝直前に学習した内容は特に定着しやすいことが脳科学的にも示されています。新しい単語は必ず夜に学習し、翌朝に確認するサイクルが理想的です。

よくある質問

単語帳は1冊に絞るべきですか?
基本的には1冊を完璧にする方が効果的です。複数の単語帳に手を出すと復習が回らなくなります。1冊を5〜7周して完璧にしてから、必要であれば2冊目に進みましょう。
スマホアプリと単語帳、どちらがいいですか?
どちらも有効ですが、アプリは「正解したか」を自動で管理してくれるため、復習タイミングの管理が楽になる利点があります。一方、紙の単語帳は書き込みができ、自分だけのカスタマイズが可能です。どちらかを決めて継続することが大切です。
音で覚えるべきですか?それとも書いて覚えるべきですか?
まず「音+目」で覚えることをおすすめします。音読しながら見ることで聴覚・視覚を同時に使い定着率が上がります。スペルが必要な場合のみ「書く」練習を追加しましょう。書くことは時間がかかるため、すべての単語に行う必要はありません。
覚えた単語なのにテストで出ると思い出せません。どうすれば?
「見てわかる(再認)」と「自分で思い出せる(再生)」は別の記憶です。単語帳を読むだけでなく、意味を隠して「言えるかどうか」を毎回テストする習慣をつけることで、本番でも思い出せる記憶を作れます。

📝 この記事のまとめ

  1. 「何周するか」より「いつ復習するか」が記憶定着のカギ。翌日・3〜4日後・1週間後・1ヶ月後の間隔が理想的
  2. 目安は5〜7回の分散復習。同じ日に5周しても効果は薄い
  3. 1日の語数は残り日数から逆算して決める。標準は50〜70語/日
  4. 新規学習と復習の比率は時期によって変える。直前期は復習100%でよい
  5. 意味を隠して確認(テスト形式)が最も定着する練習法。読むだけでは不十分
  6. 就寝前の学習+翌朝の確認サイクルが脳科学的に最も効率が高い

復習のルールを守れば、英単語は必ず定着します。まず今日から「翌日復習」の習慣だけでも始めてみてください。

英単語アプリを使うのも良いです。

東大システム独自の英単語アプリはこちら

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