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英単語が覚えられない原因はこれ|やってはいけない勉強法と改善策
「毎日やっているのに英単語が全然覚えられない」「覚えてもすぐ忘れる」「自分は暗記センスがないのかも…」と感じていませんか?
安心してください。英単語が覚えられないのは、センスや記憶力の問題ではありません。覚えられない原因が「やり方」にあるだけです。
この記事では、英単語が苦手な人が無意識にやってしまっているNG勉強法と、科学的に正しい暗記の改善策を解説します。
英単語が覚えられない本当の理由
「記憶力が悪いから覚えられない」と思っている人が多いですが、それは誤解です。英単語が定着しない原因は、脳の記憶の仕組みに合っていない勉強法をしていることにあります。
人間の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があります。一度見た情報は短期記憶に入りますが、繰り返しアクセスしないと長期記憶に移行せず消えてしまいます。英単語を「覚えたつもり」で終わらせてしまうのが、すぐ忘れる最大の理由です。
英単語の暗記で重要なのは、「短期記憶に入れる」→「長期記憶に移す」このプロセスを正しく設計することです。
すぐ忘れる理由:エビングハウスの忘却曲線
「覚えたのにすぐ忘れる」のは、あなたの記憶力のせいではありません。人間の脳は、復習しなければ急速に忘れるように設計されているのです。
学習から1日後には約56%を忘れ、1週間後には約64%を忘れます。これは誰にでも起きる生理現象です。「覚えたのに忘れた」ではなく「復習しなければ消えるのが当たり前」と理解することが大切です。
忘却が進む前に復習を入れることで、記憶の定着率は大幅に上がります。「1日後・3日後・1週間後・2週間後・1ヶ月後」のタイミングで繰り返すことが、科学的に最も効率的とされています。
やってはいけない!英単語のNG勉強法5つ
多くの人が無意識にやってしまっている、覚えられない原因になる勉強法を整理します。当てはまるものがあれば、今すぐ改善しましょう。
単語を10回・20回書いても、「書く作業」に集中してしまい意味が頭に入らない。時間対効果が最も低い方法のひとつ。
単語帳を眺めるだけでは短期記憶にしか入らない。意味を問われたときに答えられるかを必ず確認すること。
1日100語を1周するより、1日20語を5回復習するほうが圧倒的に定着する。量より頻度が重要。
「すでに覚えた単語」と「まだ覚えていない単語」を区別しないと、効率が半減する。
音(発音・アクセント)とセットにしないと記憶の手がかりが少なくなり、忘れやすくなる。
「書いて覚える」は勉強した気になれるため続けやすいですが、脳科学的には非常に効率が悪い方法です。同じ時間をかけるなら、後述する「テスト効果」を使った方法に切り替えましょう。
英単語が定着する正しい暗記の仕組み
脳科学の研究で明らかになっている「覚えやすい暗記の3原則」を押さえることで、同じ勉強時間でも定着率が大きく変わります。
| 原則 | 内容 | 具体的な実践方法 |
|---|---|---|
| ①間隔反復 | 忘れかけたタイミングで復習する | 1日後・3日後・1週間後のスケジュール復習 |
| ②テスト効果 | 「思い出す」作業が記憶を強化する | 意味を隠して自力で答える・英語→日本語テスト |
| ③多重符号化 | 複数の感覚で記憶をつくる | 声に出す・例文で使う・イメージと結びつける |
この3原則を意識するだけで、「見るだけ・書くだけ」の暗記とは別次元の定着率を得られます。
英単語が覚えられるようになる5つの改善策
改善策①|「テスト形式」で覚える(テスト効果の活用)
最も効果が高いとされる暗記法が「答えを見ずに自力で思い出す」テスト形式の学習です。見るだけとは比べ物にならないほど定着率が上がります。
apple → りんご
単語と意味を眺めて「わかった」で終わる
→ 翌日ほぼ忘れる
apple → ?
意味を隠して「りんご」と答えられるか確認する
→ 「思い出す」作業が記憶を強化
- 単語帳は意味を隠して英語→日本語の順でテストする
- 答えられなかった単語だけに印をつけて集中的に復習する
- 1周目で覚えられなくても気にしない。周回数を増やすことが大切
改善策②|間隔を空けて復習するスケジュールを組む
忘却曲線を逆手にとった「分散学習」が、英単語の長期記憶定着に最も効果的なアプローチです。
(20〜30語)
(前日分)
(3日前の分)
(1週間前の分)
(2週間前の分)
このスケジュールを守るだけで、同じ単語を5回復習することになり、長期記憶への定着率が飛躍的に高まります。
改善策③|声に出して音とセットで覚える
英単語を目で見るだけでなく、声に出して耳でも聞くことで、記憶の手がかりが増えて忘れにくくなります。
- 単語を見て発音を確認する(音声アプリ活用推奨)
- 意味を確認し、声に出して読む(英語・日本語の順)
- 意味を隠して、発音しながら意味を思い出す
- 例文があればそのまま音読する
改善策④|例文・文脈とセットで覚える
単語単体で覚えるより、短い例文とセットで覚えるほうが記憶に残りやすいです。「この文脈でこの単語を使う」というイメージが定着の助けになります。
ambitious → 野心的な
→ 文中で使い方がわからず忘れやすい
She is ambitious about her career.
(彼女はキャリアに野心的だ)
→ 使い方ごと記憶に残る
改善策⑤|覚えた語・覚えていない語を分けて管理する
「覚えた単語」と「まだ覚えていない単語」を区別せずに同じペースで復習するのは非効率です。覚えていない単語に集中することで、学習時間の効率が2〜3倍変わります。
○=すぐ答えられた △=少し迷った ×=答えられなかった
△と×だけを繰り返し復習すると効率が上がる。
AnkiやmikanなどのアプリはAIが復習タイミングを自動管理してくれる。間隔反復の仕組みを自動で実現できる。
発音がわからない・似た単語と混同している・意味が複数あって混乱しているなど、単語ごとにつまずきの原因が異なる。原因に合った対策をとる。
英単語の暗記が苦手な人のタイプ別対策
| タイプ | よくある状態 | 優先すべき対策 |
|---|---|---|
| すぐ忘れる型 | 覚えた翌日には消えている | 間隔反復スケジュールの徹底 |
| 意味混同型 | 似た単語と混乱する | 例文で文脈ごと覚える・語源を調べる |
| 量こなし型 | 1日大量にやるが定着しない | 1日の量を減らして復習回数を増やす |
| スペル苦手型 | 読めるが書けない・つづりが怪しい | 音と形をセットにして少量を精読する |
| 基礎不足型 | 単語以前に文法がわからない | 中学レベルの基本語から立て直す |
英単語の暗記でよくある質問
- 英単語が覚えられないのは記憶力の問題ではなく、やり方の問題。脳の仕組みに合っていない勉強法が原因
- 忘却は生理現象。復習しなければ誰でも忘れる。忘却曲線を意識した間隔復習が鍵
- NG習慣は「書いて覚える・見るだけ・1日大量に詰め込む・音を無視する」
- テスト効果(答えを隠して自力で思い出す)が最も定着率が高い暗記法
- 1日後→3日後→1週間後→2週間後の間隔で復習スケジュールを組む
- 音・例文・イメージを組み合わせた多重符号化で記憶の手がかりを増やす
「やり方」を変えるだけで、英単語の定着率は必ず変わります。今日から1つ、改善してみましょう。
英単語アプリも積極的に使っていきましょう。
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