東大システム

英語総合問題集

【東大卒が解説】「厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング」の使い方・評判・勉強法を徹底解説

厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング

「英文要旨要約トレーニング」とは?基本情報をおさえよう

厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング」(駿台受験シリーズ)は、英語の要旨・要約問題に特化した問題集です。要約問題は東大・京大・一橋大・早慶をはじめとする難関大で頻出であり、英語の総合力を問う問題として近年ますます重視されています。

タイトルにある通り、厳選された30題を通じて、英文を正確に読み取り、自分の言葉で短くまとめる力を段階的に養えるのが本書の特徴です。私が家庭教師として指導してきた受験生の中でも、要約問題に苦手意識を持つ生徒は非常に多く、この1冊が突破口になったケースを何度も見てきました。


本書の基本情報

項目内容
書名厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング
シリーズ駿台受験シリーズ
対象レベル偏差値60〜70以上
問題数30題
主な出題形式英文要約・要旨把握・英語記述
向いている大学東大・京大・一橋・早慶・上智など

どんな問題が出るのか?「要約問題」の全体像

要約問題とは、200〜600語程度の英文を読み、その内容を指定された文字数(日本語または英語)でまとめる問題形式です。

単なる英文読解と違い、要約問題では以下のスキルがすべて問われます。

  • 英文を正確に読む力(精読力)
  • 文章全体の論理構造をつかむ力(パラグラフリーディング)
  • 重要な情報と不要な情報を取捨選択する力
  • 自分の言葉で簡潔に表現する力(日本語・英語ライティング)

これだけのスキルが複合的に要求されるため、「英語が得意」な生徒でも要約問題で大きく失点するケースは珍しくありません。本書はまさにこの弱点を正面から鍛えるために作られています。


本書の構成と中身

本書は大きく3つのパートで構成されています。

パート1:要約の「型」を学ぶ導入講義

要約問題に取り組む前に、「どう読んで、どうまとめるか」という方法論が丁寧に解説されています。この導入部分を読むだけでも、要約問題への向き合い方が根本から変わります。ここをとばさずに読むことが大切です。

パート2:30題の演習問題

難易度順に並んだ30題の英文を、実際に要約していきます。各問題には制限字数・目安時間が設定されており、本番を意識した演習ができます。

パート3:解説・採点基準・模範解答

各問題に対して、模範解答だけでなく「採点基準(何点をどの内容に配点しているか)」が明示されています。自分の解答と比較することで、何が足りなかったかを客観的に分析できます。


本書のメリット・デメリット

メリット

  • 採点基準が明示されている:模範解答だけでなく「どの要素が何点か」が示されており、自己採点・自己分析がしやすい
  • 解説が実践的:「なぜその部分が重要か」「どう削ってまとめるか」という思考プロセスが丁寧に説明されている
  • 問題の質が高い:実際の難関大過去問や入試レベルの英文から厳選されており、本番に直結する素材が揃っている
  • 30題という適切な分量:多すぎず少なすぎず、受験期の限られた時間でも1冊完成させやすい
  • 要約の型が身につく:繰り返し取り組むことで、どの英文にも応用できる「要約のテンプレート思考」が定着する

デメリット

  • 前提レベルが高い:英語の基礎が固まっていない段階で取り組むと、英文を読むだけで精一杯になり、要約の練習にならない
  • フィードバックが自己採点のみ:採点基準はあるが、自分の解答の「どこが足りないか」を見極めるには一定の客観性が必要で、独学では限界を感じることもある
  • 英語記述の量が多い:日本語要約と英語要約の両方が求められる問題があり、英作文力が低いと詰まりやすい

こんな受験生に向いている・向いていない

向いている受験生向いていない受験生
東大・京大・一橋・早慶を目指している英語の偏差値が55以下
英文読解はできるが要約で失点している基礎的な英単語・英文法が不安定
英語の記述式対策が必要センター・共通テスト対策のみでよい
英語の「総仕上げ」として使いたい英語の長文を読むこと自体が苦手

英語の偏差値が60を超えていて、なおかつ記述式の英語が出題される大学を志望している受験生には、最適な1冊といえます。逆に、英語の基礎が固まっていない段階では、まず精読・語彙・英文法の参考書を優先しましょう。


東大卒・家庭教師が推奨する使い方【5ステップ】

ステップ1:導入講義を2回読む

演習に入る前に、必ず導入講義を丁寧に読んでください。「要旨とは何か」「何を削って何を残すか」という判断基準がここに詰まっています。1回目は通読し、2回目は線を引きながら精読するのが理想です。

ステップ2:時間を計って自力で解く

各問題は、目安時間内に本番と同じ条件で解きましょう。辞書を引かず、解答を見ずに取り組むことが重要です。「完璧に読んでから書く」ではなく、「時間内にどこまでまとめられるか」を意識することが実力につながります。

ステップ3:自分の解答を採点基準と照らし合わせる

解いた後は、採点基準を使って自己採点します。ここで重要なのは点数だけでなく、「どの要素を落としたか」を明確にすること。落とした要素は、英文のどこに書いてあったかを本文で確認しましょう。

ステップ4:模範解答を分析する

模範解答を読んで「なぜこの表現を使っているのか」を考えます。特に、自分が長く書いてしまった部分が模範解答ではどう圧縮されているかに注目すると、「削る技術」が磨かれます。

ステップ5:1週間後に同じ問題を再演習する

要約問題は1回解いただけでは型が定着しません。解いてから1週間後に、同じ問題を再度解いてみることをおすすめします。2回目で自分の解答がどれだけ改善されたかを確認することが、最大の復習になります。


よくある失敗パターンと対処法

失敗1:全文を訳してからまとめようとする

全文和訳をしてから要約すると、時間が足りなくなります。要約に必要なのは「全訳」ではなく「主張の把握」です。各段落のトピックセンテンスを中心に読む習慣をつけましょう。

失敗2:自分の言葉を足してしまう

要約は「本文に書かれていること」をまとめるものです。自分の意見や推測を混ぜると減点されます。「本文に根拠があるか」を常に確認しながら書いてください。

失敗3:字数調整のために重要な内容を削る

字数が多くなりすぎたとき、重要なキーワードや結論を削ってしまうケースがあります。削るべきは「具体例」「繰り返し」「修飾語」です。主張と根拠の骨格は必ず残しましょう。


他の要約・英語記述参考書との比較

参考書名難易度問題数特徴向いている人
英文要旨要約トレーニング(本書)30題採点基準が明示・実戦的難関大志望・仕上げ段階
英語要旨要約問題の解法(河合出版)中〜高約25題解説が非常に丁寧要約の入門から取り組みたい
英語長文要約演習(Z会)20題基礎的な要約力の養成偏差値55〜60の受験生
ディスコースマーカー英文読解中〜高演習中心論理構造の把握に特化読解と要約の橋渡しをしたい

本書は難易度・実戦性ともに最上位クラスです。「まず要約とは何かを基礎から学びたい」という場合は河合出版の参考書を先に使い、その後に本書へ移行するルートもおすすめです。


本書を活かすための学習スケジュール例

時期やること
高3の4〜6月英語の基礎(単語・文法・精読)を固める
高3の7〜8月英語長文読解力を上げる・要約の基礎を学ぶ
高3の9〜10月本書に取り組む(週3〜4題のペース)
高3の11〜12月志望校の過去問で要約問題を実践演習
高3の1月以降弱点補強・本書の復習

9月から始めれば、10月末〜11月初めには30題が終わります。その後の過去問演習で、本書で身につけた「要約の型」を試すというサイクルが理想的です。


FAQs:よくある質問

Q1. 英語の偏差値はどのくらいから使えますか?

偏差値60以上が目安です。英文を大意把握できる程度の精読力がないと、要約の練習よりも英文を読む作業で終わってしまいます。単語・文法・英文解釈の基礎が固まってから取り組むことをおすすめします。

Q2. 東大英語の要約対策にそのまま使えますか?

東大の要約問題に直結する対策として非常に有効です。ただし、東大の要約問題は「日本語100字程度」という特殊な制約があります。本書で型を身につけた後、東大過去問での演習を必ず組み合わせてください。

Q3. 1日何題ずつ解くのが適切ですか?

1日1〜2題が適切です。要約問題は解いた後の自己採点・分析・模範解答の研究まで含めると、1題あたり60〜90分かかります。急いで数をこなすより、1題ずつ丁寧に向き合う方が実力が伸びます。

Q4. 英語要約と日本語要約、どちらが難しいですか?

どちらを求められるかは大学によって異なります。日本語要約は「内容の把握」が問われ、英語要約は「英作文力」も加わります。本書では両パターンの問題が収録されているため、自分の志望校の出題形式を確認した上で優先的に取り組む問題を選ぶとよいでしょう。

Q5. 本書を1周すれば要約問題は完璧になりますか?

1周だけでは不十分です。30題を一通り解いた後、苦手だった問題・点数が低かった問題に絞って2周目を行うことが重要です。また、本書で身につけた型は志望校の過去問でも積極的に使って、アウトプットの量を増やしていきましょう。


まとめ

「厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング」は、難関大英語の要約問題を攻略したい受験生にとって、最も実戦的な1冊です。採点基準が明示されていること、解説が思考プロセスまで踏み込んでいること、この2点が他の参考書にはない大きな強みです。

要約問題は一朝一夕では伸びませんが、正しい方法で繰り返し練習すれば必ず得点源にできます。英語の仕上げの1冊として、ぜひ本書を活用してください。


本記事は東大卒・家庭教師経験者による監修のもと作成しています。

Popular人気記事ランキング