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【東大卒が解説】大森徹の最強講義126講 生物の使い方・評判・勉強法を徹底解説

大森徹の最強講義126講

大森徹の最強講義126講とは?基本情報をおさえよう

大森徹の最強講義126講 生物[生物基礎・生物]」は、文英堂(シグマベスト)から出版されている、生物の参考書の中でも屈指の解説量を誇る一冊です。著者の大森徹先生は、予備校での長年の指導経験を持つカリスマ講師であり、その授業をそのまま文字に落とし込んだような語り口が最大の特徴です。

生物基礎から生物まで、大学受験で必要な内容が全126講にわたって網羅されており、「辞書的に使う」「講義形式で通読する」どちらの使い方にも対応できる万能型の参考書です。私が家庭教師として指導してきた受験生の中でも、生物が苦手な生徒から難関大志望の生徒まで、幅広く活用してきた実績があります。


基本スペック一覧

項目内容
書名大森徹の最強講義126講 生物[生物基礎・生物]
出版社文英堂(シグマベスト)
著者大森徹
難易度標準〜難関
ページ数約700ページ
対象生物基礎・生物 両対応
目標偏差値55〜70
特徴講義形式・フルカラー・圧倒的解説量

他の生物参考書との比較表

本書の立ち位置を理解するために、主要な生物参考書と比較してみましょう。

参考書名難易度解説の丁寧さ問題数向いている人
大森徹の最強講義126講★★★☆☆★★★★★少なめ理解を深めたい・難関大志望
田部の生物基礎をはじめからていねいに★★☆☆☆★★★★☆少なめ生物初学者
リードLightノート生物★★☆☆☆★★★☆☆多め基礎固め・定着重視
生物重要問題集★★★★☆★★☆☆☆多め演習量を積みたい
標準問題精講 生物★★★★★★★★☆☆中程度最難関大志望

最強講義126講は「解説の質」が飛び抜けており、「なぜそうなるのか」を徹底的に理解したい受験生に最適な位置づけです。


本書の構成と中身

全体は生物基礎・生物の内容を126講に分割した構成になっています。

1講あたりの構成

  • 講義パート(大森先生の語り口調による解説)
  • 図・イラスト(フルカラーで視覚的にわかりやすい)
  • まとめ・ポイント整理
  • 確認問題(一部の講)

各講は見開き〜数ページでコンパクトにまとまっており、1日2〜3講ずつ進めれば2〜3ヶ月で1周できる設計です。フルカラーの図が豊富で、複雑な代謝経路や神経の仕組みも視覚的に整理できます。

カバーしている主な単元

ジャンル主な内容
細胞・遺伝子細胞の構造・DNA複製・転写・翻訳
代謝呼吸・光合成・酵素反応
体内環境免疫・ホルモン・血糖調節
生殖・発生減数分裂・配偶子形成・発生
遺伝メンデル遺伝・遺伝子連鎖・突然変異
進化・系統進化の証拠・分類・系統樹
生態個体群・生態系・物質循環

大森徹の最強講義126講のメリット・デメリット

メリット

  • 解説が「語りかける」形式でわかりやすい:教科書的な硬い文体ではなく、まるで授業を受けているような読み心地です。生物が苦手な受験生でも読み続けられます
  • 生物基礎〜生物を1冊でカバー:範囲が広い生物をこの1冊で体系的に整理できるため、複数の参考書を行き来する手間が省けます
  • 図・イラストが充実している:細胞分裂・神経の興奮・生態系の物質循環など、図解がないと理解しにくい単元が丁寧に可視化されています
  • 難関大の記述・論述対策にも対応:単なる暗記にとどまらず、「なぜそうなるか」のメカニズムまで丁寧に解説しているため、国公立大の論述問題にも応用が効きます
  • 辞書的な使い方ができる:「この分野だけ読み直したい」という使い方にも向いており、模試後の復習ツールとしても優秀です

デメリット

  • ページ数が多く、挫折しやすい:約700ページという分量は、生物の参考書の中でもトップクラスの厚さです。全部やろうとすると途中で止まりやすいため、使い方を工夫する必要があります
  • 問題演習量が少ない:解説書としての完成度は高い反面、問題数は多くありません。この1冊だけでは演習不足になるため、別途問題集が必要です
  • 初学者には少し難しい:基礎知識がまったくない状態で読むと、情報量の多さに圧倒される可能性があります。生物基礎を学校の授業で一通りやった後に使うのが理想です
  • 重さ・持ち運びに不便:分厚いため電車の中などでの勉強には向きません

東大卒・家庭教師が推奨する使い方

使い方①:通読型(基礎固め目的)

生物をゼロから体系的に理解したい場合は、1講ずつ順番に読み進める「通読」がおすすめです。

  1. まず講義パートをじっくり読む(図を見ながら)
  2. 読み終えたらノートに図やポイントを自分でまとめる
  3. 確認問題があれば解いて定着を確認する
  4. 1週間後に同じ講を軽く見直す

この方法で進めると、単なる暗記ではなく「生命現象のメカニズム」として生物が頭に入ります。

使い方②:辞書型(弱点補強目的)

模試や過去問で「ここが理解できていない」と気づいた単元を、都度開いて確認する使い方です。私が指導する受験生には、問題集と並行してこの使い方をすすめています。問題集で詰まったとき→最強講義で該当箇所を読む、というループが特に効果的です。

使い方③:論述対策(難関大志望)

国公立大の2次試験では、生物の論述問題が頻出です。最強講義の解説には「論述で使える言葉・表現」がふんだんに含まれています。解説を読みながら、重要な表現・メカニズムの説明をそのまま論述の文体に転用する練習をすると効果的です。


学習ロードマップ:本書をどのタイミングで使うか

時期やること
高2〜高3春学校の授業で生物基礎の基本を把握
高3春〜夏最強講義126講で体系的に理解を深める(通読)
高3夏生物重要問題集などで演習量を積む
高3秋〜冬過去問演習+最強講義で弱点補強(辞書的に使用)
直前期最強講義のまとめ部分を見直し、知識の最終確認

向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
生物のメカニズムを深く理解したい生物をまったく触れたことがない超初学者
国公立大の論述対策をしたい短期間で一気に仕上げたい(時間がない)
教科書だけでは物足りない問題演習中心で勉強したい
模試の解説を見ても理解できない単元がある私大専願で暗記中心で対応したい
難関大(医学部・旧帝大)を目指している生物基礎のみで受験を乗り切りたい

FAQs:よくある質問

Q1. 初学者でも使えますか?

生物をまったく知らない状態から始めるには、少し難しいと感じる可能性があります。まず学校の教科書や「はじめからていねいに」シリーズで基礎的な用語を把握してから本書に入ると、スムーズに読み進められます。ただし「教科書は一通りやった」レベルであれば問題なく使えます。

Q2. 全部やる必要がありますか?

志望校によります。生物基礎のみで受験する場合は、生物基礎の範囲(前半の講)だけでも十分です。生物も使う場合は全126講を目指しますが、時間が限られているなら模試の結果や志望校の出題傾向に合わせて優先度をつけて取り組むことをおすすめします。

Q3. 問題演習は別の参考書が必要ですか?

はい、必要です。本書は解説書として非常に優秀ですが、演習量は少ないため、別途「生物重要問題集」「生物基礎問題精講」などの問題集と組み合わせて使いましょう。本書で理解 → 問題集で演習、というセットが最も効果的です。

Q4. 医学部受験にも使えますか?

十分使えます。医学部受験では生物の論述問題が多く出題されますが、本書の解説はメカニズムまで深く掘り下げているため、論述の基礎力がつきます。ただし医学部最難関校を狙う場合は、本書に加えて「標準問題精講」や各大学の過去問での演習が不可欠です。

Q5. 何周すればいいですか?

最低2周を目安にしてください。1周目は全体像の把握、2周目は弱点単元の深掘りとまとめの確認が目的です。模試や過去問と並行しながら辞書的に使うことで、実質的に何度も同じ箇所を読み返すことになるため、3周・4周と同等の効果が得られます。

Q6. 改訂版はありますか?新課程に対応していますか?

定期的に改訂が行われています。2022年以降の学習指導要領(新課程)に対応した版かどうかを購入前に必ず確認してください。特に「生物基礎」の内容は新課程で変更点があるため、最新版を使うことが重要です。


まとめ

大森徹の最強講義126講は、生物の「なぜ?」を徹底的に解決してくれる、解説書の中の最高峰です。分量の多さに圧倒されがちですが、通読・辞書・論述対策と目的を絞って使うことで、その真価が発揮されます

私がこれまで指導してきた受験生の中で、生物が劇的に伸びたケースの多くが、この参考書で「理解の質」が変わった経験を持っていました。問題集と組み合わせて正しく使えば、共通テストから難関大2次試験まで幅広く対応できる最強の武器になります。

生物を「暗記科目」ではなく「理解する科目」として取り組みたい受験生に、自信を持っておすすめします。


本記事は東大卒・家庭教師経験者による監修のもと作成しています。

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