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物理ができない原因はこれ|伸びない人の共通点と克服法

物理ができない原因はこれ|伸びない人の共通点と克服法
物理ができない原因はこれ|伸びない人の共通点と克服法

物理ができない原因はこれ|伸びない人の共通点と克服法

「物理、全然わからない」「公式を覚えているのに問題が解けない」「自分には物理のセンスがないのかも…」と悩んでいませんか?

安心してください。物理ができないのはセンスや才能の問題ではありません。「伸びない人には共通した理由」があり、それを取り除けば誰でも物理は解けるようになります。

この記事では、物理が苦手な人がなぜ伸びないのか、その本当の原因と、偏差値を上げるための具体的な克服法を解説します。

物理ができる人とできない人の決定的な差

物理が得意な人と苦手な人では、問題への向き合い方に大きな違いがあります。その差は「センス」ではなく、「何を理解しようとしているか」の違いです。

❌ 物理が伸びない人

公式を「道具」として丸暗記し、数字を当てはめようとする。なぜその公式が成り立つのかを考えない。

✅ 物理が得意な人

公式の背景にある「物理的なイメージ」を理解している。式が何を表しているかを言葉で説明できる。

たとえば、運動方程式 F=ma を見たとき、それが「何を意味しているか」を確認してみましょう。

運動方程式 — F = ma
F = m × a
F(力)
物体に加わる合力(N)
m(質量)
動かしにくさの度合い(kg)
a(加速度)
速度の変化の割合(m/s²)
💡 この式が語っていること

「同じ力なら、質量が大きいほど加速しにくい」「同じ質量でも、力が大きいほど速く加速する」——この直感を持てているかどうかが、物理ができるかを分けます。数字を代入する前に、「式が語る物理的なストーリー」を読むのが物理の本質です。

物理ができない・伸びない4つの原因

物理が苦手な人には、共通したパターンがあります。以下の4つのうち、どれかに当てはまっていませんか?

📐
原因① 公式の「意味」を理解していない

何の量が何に比例するのか、なぜその式になるのかを知らずに数字だけ代入している。

🌫️
原因② 物理的なイメージが描けない

問題文を読んでも状況が頭の中で映像にならない。図を描く習慣がない。

🔢
原因③ 数学が足を引っ張っている

物理の内容は理解できていても、三角関数・ベクトル・微積分の計算で詰まってしまう。

📝
原因④ 問題を解きっぱなしにしている

解答を確認して終わり。「なぜ解けなかったか」を分析せず、同じミスを繰り返す。

⚠ 「物理はセンスがいる」という誤解

物理が得意に見える人は「センスがある」のではなく、「物理的な直感(イメージ)を積み上げてきた」だけです。その直感は、正しい学習を続ければ誰でも身につけられます。

物理の3つの土台|全体像を把握してから取り組む

物理を克服するには、まず「物理は何で成り立っているのか」を俯瞰することが大切です。

🧱
① 概念・定義の理解

「力とは何か」「仕事とは何か」という言葉の定義を正確に知っていること。これなしに公式は使えない。

📐
② 公式の導出・背景

公式がどこから来たかを理解すること。導出を自分でたどれると、変形・応用ができる。

🔁
③ 問題への適用訓練

状況を図で整理し、どの法則を使うか判断し、立式して計算する一連の流れを反復する。

📌 多くの人が詰まる場所

①の概念理解が曖昧なまま②③に進むことが、「公式を覚えたのに解けない」状態を生みます。「仕事とエネルギーの違いは?」「速度と加速度の違いは?」を言葉で説明できますか? 説明できなければ①に戻りましょう。

物理が苦手な人が実践すべき5つの克服法

①まず「図を描く」を徹底する

物理ができない人の多くは、問題文を読んですぐに公式を探します。しかし最初にすべきことは、「状況の図示」です。

🖊 図に書き込むべき3つの情報
  • 物体の位置・向き(どの方向に動いているか)
  • かかっている力(矢印の向きと名称:重力・垂直抗力・摩擦力など)
  • わかっている数値と求める量(既知・未知の整理)

図を描くと「どの方向に何の力が働いているか」が一目でわかり、立式の手順が明確になります。逆に図なしで解こうとすると、どんな基本問題でも迷子になります。

②公式は「導出できる」レベルまで理解する

公式を「暗記するもの」と思っていませんか? 物理の公式のほとんどは、より基本的な原理から導き出せます。

公式丸暗記の状態理解している状態
v = v₀ + at 「速度の公式」として使う 「加速度の定義 a=Δv/Δt を変形したもの」と説明できる
W = Fd cosθ 「仕事の公式」として使う 「力の移動方向成分×移動距離」を図で示せる
E = ½mv² 「運動エネルギーの公式」として使う 「仕事とエネルギーの関係から導出できる」と説明できる
F = kx 「ばねの公式」として使う 「変形量に比例した復元力が生じる」という実験事実だとわかる
✅ 公式理解のチェック方法

教科書を閉じて、「この公式の各変数は何を意味するか」「なぜこの式になるのか」を紙に書いて説明できれば合格。書けなければまだ「わかっていない」段階です。

③「解けなかった問題」の原因を毎回言語化する

物理の演習で最も重要なのは、解けなかった問題の原因分析です。「なんとなく解けた」問題より「どこで詰まったか」を言語化することが成績を伸ばします。

1
どこで詰まったかを特定する 「図示の段階」「使う法則の判断」「立式」「計算」のどこで止まったか明確にする
2
解説を読んで「なぜその式を使うか」を理解する 式の形だけでなく「この状況でなぜこの法則が適用されるか」まで確認する
3
翌日以降、何も見ずにもう一度解く 「解説を見れば理解できる」と「自力で解ける」は全く別物。必ず再挑戦する

④単元ごとに「使う法則の対応表」を自分で作る

物理は単元ごとに「この状況ではこの法則」という対応関係があります。これを自分で整理しておくと、問題を見たときに使うべき法則が素早く選べるようになります。

単元状況のキーワード使うべき法則・公式
力学 「力が一定」「加速度を求める」 運動方程式 F=ma
力学 「高さが変わる」「速さが変わる」 力学的エネルギー保存の法則
力学 「衝突・爆発」 運動量保存の法則 + 反発係数
波動 「音・光の干渉・回折」 経路差と波長の関係
電磁気 「回路の電流・電圧」 キルヒホッフの法則
熱力学 「気体の状態変化」 状態方程式 PV=nRT + 熱力学第一法則

⑤苦手な単元の「定義・概念」を教科書で再確認する

物理の苦手は多くの場合、特定の単元の概念理解が抜けていることが原因です。問題集で詰まったら、まず教科書の該当単元の定義・説明文に戻りましょう。

📚 教科書に戻るべきサイン
  • その単元の問題を見ると、どこから手をつければいいかわからない
  • 解説を読んでも「なぜその式を使うのか」がピンとこない
  • 似た問題でも設定が変わると全く解けなくなる
  • 用語の定義を正確に説明できない(「仕事」「電位」「波数」など)

物理の偏差値別ロードマップ

現在の状況に合わせて取り組む内容を変えることが大切です。自分のレベルから始めましょう。

偏差値の目安現状の課題優先すべき対策
〜45 概念・定義が曖昧。公式の意味を知らない 教科書の概念定義を再確認。図示の徹底練習
45〜55 基本問題は解けるが、応用で止まる 公式の導出理解。「使う法則の対応表」を整理する
55〜65 解法パターンは知っているが複合問題に弱い 複数の法則が絡む融合問題を丁寧に復習する
65〜 難問・見慣れない設定での失点 難関大の過去問で「状況整理力」と立式速度を磨く

よくある質問

公式を覚えているのになぜ解けないのですか?
「どの場面でその公式を使うか」の判断力が不足しているためです。公式は「ツール」であり、「状況を読んで適切なツールを選ぶ力」を別途鍛える必要があります。問題演習の復習で「なぜこの式を使ったか」を毎回言語化しましょう。
物理と数学、どちらを先に固めるべきですか?
並行して進めるのが理想ですが、三角関数・ベクトル・微積分の基礎は物理を始める前に整えておくとスムーズです。計算でつまずいて物理の概念理解が止まるのは非常にもったいないです。
力学・電磁気・波動のどれから始めるべきですか?
必ず力学から始めましょう。力学は物理全体の土台であり、電磁気・波動・熱力学のすべてで力学的な考え方が応用されます。力学を曖昧にしたまま他の単元に進むと、どこに行っても壁にぶつかります。
問題集は何周すればいいですか?
「周回数」より「1問の理解の深さ」が重要です。「何も見なくても自力で解き直せる問題」を増やすことが目標。解説を読んで理解した問題を3〜5日後に再挑戦し、解けたら次へ進むサイクルが効果的です。

📝 この記事のまとめ

  1. 物理はセンスではなく「物理的なイメージ」を積み上げる科目。才能の問題ではない
  2. 伸びない原因は4つ:公式の意味を知らない・イメージが描けない・数学が弱い・解きっぱなし
  3. 克服の第一歩は「図を描く」習慣。状況の図示なしに立式はできない
  4. 公式は「導出できる」レベルまで理解する。暗記だけでは応用できない
  5. 復習は「どこで詰まったか」の特定が命。解けなかった問題こそ翌日もう一度解く
  6. 単元ごとに「使う法則の対応表」を自分で作ると、問題の見立てが格段に速くなる

物理は「仕組みを理解する科目」です。今日から1つずつ実践してみてください。

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