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英文法問題の解き方|「覚えてるのに解けない」を解決する思考法
「単語も文法もちゃんと覚えたのに、問題になると解けない…」という経験はありませんか?
これは知識の問題ではなく、解き方の問題です。英文法の問題は、知識を「試験で使える形」に変換する思考プロセスが必要であり、それを知らないといくら暗記しても点数につながりません。
この記事では、英文法問題が解けない本当の理由と、選択肢の絞り方・ひっかけの見破り方・問題集の正しい使い方を体系的に解説します。
「覚えてるのに解けない」の正体
英文法問題で得点できない受験生には共通したパターンがあります。それは「知識として知っている」と「問題として解ける」は別の能力だということを理解していないことです。
「仮定法過去は if+過去形、主節は would+動詞の原形」と暗記している → 知識
問題文を見て「ここは仮定法過去が必要な文脈だ」と判断し、4つの選択肢から正しいものを選べる → 解答力
解答力を身につけるには、知識をそのまま覚えるだけでなく、「この問題は何を聞いているのか」を見抜く訓練が必要です。
解けない原因を3つに整理する
| 原因のタイプ | 症状 | 必要な対策 |
|---|---|---|
| 知識不足型 | そもそも文法事項を知らない・あやふや | 参考書でのインプットを先に行う |
| 運用不足型 | 知識はあるが問題への当てはめ方がわからない | 解法の型を身につける(本記事のテーマ) |
| ひっかけ型 | 選択肢に惑わされて知っているのに間違える | ひっかけパターンを事前に把握する |
まず自分がどのタイプかを把握しましょう。「知識不足型」なら先に参考書のインプットが必要です。本記事は主に「運用不足型」と「ひっかけ型」の解決を扱います。
英文法問題の解き方|5ステップの思考プロセス
英文法の選択問題は感覚で解くのではなく、毎回同じ思考の順番で解くことが重要です。以下の5ステップが基本です。
問題文を最初から読み始めるのはNG。選択肢を先に確認することで、「この問題は時制を問うている」「動詞の語法を問うている」とわかり、読むべきポイントが明確になります。このステップ1だけで解答速度が大きく上がります。
実例で学ぶ|選択肢の絞り方
実際の問題形式で、上記の思考プロセスを確認しましょう。
- 選択肢を見る → 動詞の「形(時制)」を問う問題と判断する
- “By the time she arrived” → 過去形(arrived)がシグナル語
- “already” → 「すでに〜していた」= 過去のある時点より前の出来事
- 過去完了(had+過去分詞)が必要 → C を選ぶ
- 文に入れて読み返し → 意味が通る ✓
このように、シグナル語を見つけて文法知識と結びつけるのが解答力の核心です。
英文法のひっかけパターン|よくある罠と見破り方
試験問題には、受験生が間違えやすいポイントを意図的に突いたひっかけが仕込まれています。パターンを事前に知っておくだけで正答率が大きく変わります。
since / for / by the time など時制のシグナルを見落として現在完了・過去完了を混同する。
主語が「する側」か「される側」かを確認しないまま選ぶ。特に感情動詞(surprised / surprising)に多い。
during / while、despite / although など「意味は似ているが品詞が違う」ものを混同させる。
furniture / information など不可算名詞を複数形にした選択肢や、a few / a little の混同。
discuss / mention / reach など目的語を直接とる他動詞に前置詞を入れた選択肢で混乱させる。
仮定法過去と仮定法過去完了を混在させた選択肢。if 節と主節の対応を必ず確認する。
「なんとなく自然に聞こえる」で選ぶのが最もひっかかりやすいパターンです。必ず文の構造(品詞・文型)を根拠に選ぶ癖をつけましょう。感覚ではなく根拠で選ぶことが正答率向上の鍵です。
ひっかけ実例:during vs. while
| 語 | 品詞 | 直後に続くもの | 例 |
|---|---|---|---|
| during | 前置詞 | 名詞(句) | during the meeting |
| while | 接続詞 | S+V(節) | while I was in the meeting |
| despite | 前置詞 | 名詞(句) | despite the rain |
| although | 接続詞 | S+V(節) | although it was raining |
問題集の正しい使い方|1冊を3周する方法
英文法の問題集は「解く→次へ」を繰り返すだけでは力がつきません。1冊を深く使い込むことが正解率向上への最短ルートです。
・答え合わせだけして次の問題へ
・間違えた理由を分析しない
・何冊も手を出して1冊を終わらせない
・時間を計らずダラダラ解く
・間違えた問題に必ずチェックをつける
・なぜ間違えたかを言語化する
・1冊を3周して全問正解できるようにする
・1問あたりの制限時間を設けて解く
1冊3周の具体的な進め方
正解・不正解にかかわらず、根拠なく選んだ問題には△をつける。答え合わせ後、間違えた問題と△の問題に✗をつけて管理する。
解説を熟読し、「どの知識が必要だったか」「どのシグナルを見落としたか」を分析してノートにメモする。
1問30〜60秒を目安に解く。3周目でも間違えた問題は「弱点リスト」として別管理し、直前期に集中的に潰す。
- この問題が問うている文法事項(例:現在完了 vs 過去完了)
- 正解の根拠となったシグナル語・文型(例:”by the time+過去形”)
- 間違えた選択肢がなぜ間違いか(除外理由を言葉で書く)
シグナル語一覧|文法問題のヒントを素早く見つける
英文法問題には、正解を導くための「シグナル語(ヒント語)」が必ず存在します。これを素早く見つけられるかどうかが解答速度と正答率を左右します。
| シグナル語・表現 | 問われる文法事項 | ポイント |
|---|---|---|
| since / for+期間 | 現在完了・現在完了進行形 | 「ずっと〜している」状態の継続 |
| by the time / when+過去形 | 過去完了(had+pp) | 過去のある時点より前の出来事 |
| if+過去形 / if+had+pp | 仮定法過去 / 仮定法過去完了 | 現実に反する仮定 |
| 名詞(句)が直後に続く | 前置詞(during / despite) | 接続詞(while / although)との区別 |
| 感情系動詞(surprise / excite) | 能動・受動(-ing / -ed) | 主語が「感じる側」なら -ed |
| 不可算名詞(advice / info) | 数量詞(much / a little) | many / a few は使えない |
| suggest / insist / demand | 仮定法現在(should 省略) | that 節の動詞は原形になる |
よくある質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
- 「覚えているのに解けない」原因は、知識を問題に当てはめる「解答力」が身についていないから
- 解き方の5ステップ:①選択肢で設問の種類を特定 → ②文構造の把握 → ③シグナル語を探す → ④2択に絞る → ⑤入れて読み返す
- ひっかけパターン6種は事前に知っておく。during/while・-ing/-ed の混同など頻出パターンを押さえる
- 問題集は1冊3周。解きっぱなしにせず、間違えた根拠を言語化することが最重要
- シグナル語を素早く見つける習慣をつけることで、解答速度と正答率が同時に上がる
- 感覚ではなく根拠で選ぶ。これが「知識を得点に変える」唯一の方法
英文法問題は、正しい解き方の型を身につければ必ず得点できます。今日から1問ずつ、根拠を言語化して解く習慣を始めましょう。
スマホアプリも積極的に活用しましょう。
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